インタビュー企画  

【対談】劇団皇帝ケチャップ吉岡さんとパセリス浅海さんで語る”二足のわらじ”

日本コメディ協会に所属する、「劇団皇帝ケチャップ」主宰である吉岡克眞さんと、「パセリス」の劇団員である浅海タクヤさんをお迎えして対談を行いました。テーマは「劇団員」と「会社員」の両立について。劇団業務を行いながら、平日は会社員として働くお二人に、今の気持ちをお聞きしました。(2018年5月取材)


左:劇団皇帝ケチャップ 吉岡克眞さん、右:パセリス 浅海タクヤさん


<目次>


【第1回】「二足のわらじ」と言われて

【第2回】劇団と会社でできることの違い

【第3回】チケット代とコストの話

【第4回】これからのコメディ協会


<第3回>チケット代とコストの話

浅海 今って土日休みですか?


吉岡 土日休みです。


浅海 平日の夜に芝居見に行くことってあります?


吉岡 19時半スタートだった場合のみ検討します。ただやっぱり忙しい時期がいろいろとあるので、ちょっと怖いんですよね、予定を入れるのが。キャンセルするのも申し訳ないし。だから平日は入れないようにしています。


浅海 うちの劇団(パセリス)は会社終わりに見に来て欲しいっていうのがあるので、会社員の人たちはターゲットに入っていて、だからできるだけ遅い時間にやりたいなっていうのはあるんですよね。20時か、下手すりゃ21時くらいからやりたいですけど。


吉岡 劇場を閉める時間が迫ってきますからね。


浅海 だからいちおう19時半か、20時くらいを開始時間にして、上演時間を1時間ちょっとくらいにしています。ただ1時間くらいで2,000円とかだったりすると「高い」とか言われちゃったりして、難しいですよね、そのチケット代の金額も。最初、旗揚げ公演の時に「1,000円でやりたい」って言ったら、役者さんから「1,000円だったら逆に見に行かない」って言われまして。クオリティが低いと思われちゃうんでしょうね。でも旗揚げだからいいんじゃないかなぁって思ったんですけど、結局それは上がって上がって、2,000円くらいでやりましたけど。


―――吉岡さんの前回公演はいくらだったんですか?


吉岡 3,300円です。



浅海 一般的に見て、このくらいの値段ってどうなんですかね。


吉岡 僕はチケット代って旗揚げからずっと迷ってて、決まってないじゃないですか、映画館みたいに。


浅海 決まってないですね。


吉岡 映画だったら一律で1,800円って決まってる中で、やっぱり見にくる人って映画と比べるんですよね。映画より安いか高いかっていうのを自然と教え込まれてるっていうか、考えとして馴染んじゃってるので、そこをどうひっくり返していこうかっていうのは悩んでますね。



浅海 課題ですよね、チケット代は。


吉岡 旗揚げの時は2,300円でやりました。その金額も根拠はないです。安すぎると成り行かないなっていうのがあったんで、このくらいの金額で設定しました。


浅海 公演を成り立たせようとするとチケット代が上がっていく、でもチケット代を上げると、そのチケットとしての価値が上がってしまう。自分としては、そこまでお客さんに構えて欲しくなくて、気軽なコントとかコメディとかを作ってるのでそこまで気負って見て欲しくなくて。そういうところで、演劇はなかなか映画ほどカジュアルにならないなって思いはありますね。


吉岡 でも残っている団体さんって、使っている役者さんも結構キャリアの高い人が多いので、ギャランティだったり劇場費だったりを考えると、今後も上がっていくのかなっていう気がしますけど。


浅海 赤字にならないような予算を組もうとするとそうなりますよね。


吉岡 ギャラリー公演みたいにコンパクトにやるんだったら、やりようはあるかもしれないですけど。


浅海 ギャラリーとかでも(作品は上演)できますか?


吉岡 できますね。できちゃいますね。


浅海 コメディ協会の話をすると、シチュエーションコメディってドアトゥドアだったりするから、じゃあドアが必要です、みたいなことを考えると、まずドアを作らなきゃいけない。そう考えるとお金のかかるジャンルですよね、コメディって。




(つづきます)


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