インタビュー企画   

【ワークショップ対談】日本即興コメディ協会 横内浩樹さん&日本コメディ協会 遠藤隆之介さん

 「笑い」を目的とした「即興コメディ」(インプロ/インプロヴィゼーション)をベースに、日本の芸人さんをより「面白くする」ことを目的に発足した日本即興コメディ協会。その役員であり、インプロファシリテーターを務める横内浩樹さんをお招きし、2018年7月にワークショップを開催いたしました。今回はワークショップの講師を担当いただいた横内浩樹さんと、日本コメディ協会の会長の遠藤隆之介さんとの対談の様子をお送りします。(インタビューは敬称略)


左:日本即興コメディ協会 横内浩樹さん、右:日本コメディ協会 遠藤隆之介さん


<目次>


【第1回】芸人さんとインプロ

【第2回】エチュードとインプロ

【第3回】企業とインプロ

【第4回】ユーモアスキル養成講座


<第1回>芸人さんとインプロ

※・・・ワークショップを一通り終えて


遠藤 本日はありがとうございました。

横内 こちらこそ、ありがとうございました。


遠藤 先日の「Cont-Act」(※1)拝見しました。

横内 ご来場いただき、ありがとうございました。


※1 「Cont-Act」とは・・・

2018年6月14日に開催された日本即興コメディ協会主催の即興コメディLIVEのこと。


遠藤 「Cont-Act」は初めての試みだと聞きました。

横内 そうなんです。今回は槙尾さん(※2)を主にして、槙尾さんが演出とキャスティングをして、ということで。


※2 芸人「かもめんたる」の槙尾ユウスケさん


横内 これまでは3年前くらいから若手芸人さんに来ていただいてまして、「芸人インプロ部」というのをやらせていただいてました。だいたい月一回くらいやってまして、趣旨としましては、若手芸人がインプロに挑戦をするというものです。

遠藤 「Cont-Act」は役者さんと芸人さんが入り混じってたじゃないですか?インプロに関して、芸人さんと役者さんで資質の違いみたいなものってありますか?


横内 そうですね。やっぱり違いますね。

遠藤 具体的には?


横内 やっぱりどちらかというと、芸人さんというのは即興のコントを作ることに長けているので、話を作っていくとか、ストーリーを深めていくとか、そういったことに関しては今までやってこなかったっていうイメージがありますね。なんですが、やっぱり笑いには異常にセンシティブだし、こだわりがあるので、やっぱりお客さんの笑いの量でいったら、芸人さんがいる時の方が、多いかなぁと思います。

遠藤 見ていてもすごい役割分担している気がしてて、笑いを取るところはとって、一方で進めるところがあってっていう、役割がすごいしっかりしていて、そういう面白さもあったなぁっていう風に思いました。


ワークショップの1コマ。


横内 役者さんの方にも出演いただいたんですけど、しっかり役に入られて、セリフもすごくリアリティがありました。だから役者さんは役者さんでインプロに接するというか、インプロをしていく上で、また違った観点から入られてるので、またそこは見応えがあるかなと思ったりします。だから「Cont-Act」の時はそれなりに構成を考えないと難しかったですね。

遠藤 いつもはもっとフリーな感じなんですか?


横内 そうですね。「芸人インプロ部」の場合は、ゲームが終わった後のフリートークが長かったりするんですよ。

遠藤 あぁ(笑)。


横内 それで、フリートークがめちゃくちゃ面白くて。だから(インプロが)うまくいってもうまくいかなくても散々それをいじり倒すみたいな、そんな文化があってですね。ここ「もういいんじゃない」って思うくらいまでやったりします。特に僕なんかはインプロバイザーという形で――インプロだけをやってる役者さんのことを「インプロバイザー」っていうんですけど――インプロバイザーがインプロをやるとそんなにフリートークの時間っていうのはなくて「じゃあ次ゲームいきましょうか」みたいな感じで進むんですけど、「芸人インプロ部」の場合はすごくフリートークが長いイメージがありますね。


遠藤 個人的な興味なんですけど、芸人さんってピンとかコンビとかで、また気質が違ったりするんですか?

横内 違うと思いますね。ピンだけでやられてきた人は団体芸のインプロに抵抗感があるという話は聞いたことがあります。だからこそ鍛えたいといわれて出演される方もいました。




(つづきます)


日本即興コメディ協会HPはこちら


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