インタビュー企画   

【インタビュー】景浦大輔さん&パセリス 浅海タクヤさん

 日本コメディ協会に所属する景浦大輔さん。声優や役者として活躍する一方で、数々の公演で落語を披露しています。その真意を同じ日本コメディ協会の浅海タクヤさんをインタビュアーに迎えて、探ります。(2018年5月取材)


左:景浦大輔さん、右:パセリス 浅海タクヤさん


<目次>


【第1回】落語家にはならない?

【第2回】落語と役者のスキルの関係性

【第3回】落語とコメディ、そして今後のこと


<第1回>落語家にはならない?

浅海 景浦さんのスタンスとして、落語家にはならないでいいんですか?

景浦 ならないですよ。


浅海 ならないんですか?

景浦 なれないですよ。


浅海 なれないってのはその、入門してないからってことですか?

景浦 そうですそうです。基本的に落語家さんは、落語家に弟子入りしなきゃいけないっていうのもありますし、あとは年齢制限ですね。

浅海 年齢制限。


景浦 いやまぁ、厳密にはないんですけど、20代だったらまだ引き返せるし、修行期間がある程度長い中で若さと体力があれば乗り切れるでしょ、っていうのがあるんですけど、30代以上になってくるとやっぱり責任が持てるかどうか、という話になってくるんです。売れるってのが担保されてるものじゃないじゃないですか。

浅海 確かに。


景浦 なので、基本的にはお断りされるみたいなんですね、そういう方は。もちろんその年になって弟子入りして、売れてる人ってのももちろんいるんですけど。それと、弟子入りするってなった場合、前座時代には落語の勉強に集中する必要が出てくるので、他の仕事ができなくなるんですね。なので、自分はいま声優の仕事をしている中で、それを一時期でもやめる覚悟があるのか、っていうところでどうなのかと。


浅海 なるほど、じゃあなんていうか「好きだから」っていう感じなんですかね?

景浦 そうです、好きだから。あくまで落語家さんの真似事をやらせていただいているっていう。



浅海 最近、自分の周りでも役者さんでも落語をやる人が増えた気がするんですが、それについて何か感じます?

景浦 どうなんですかね。僕はそれぞれの企画意図まではわからないですけど、もしかしたら企画している劇場とかが、役者さんにやらせてみるパターンもあるだろうし、役者さんが自分たちでやろうってなったものかもしれないですし。

浅海 そうですね。


景浦 でも舞台の役者の人とよく話すんですけど、やっぱ食べられない人が多いじゃないですか。

浅海 はい。

景浦 だったら、落語家になればいいんじゃないの?って極論ですが思うこともあるわけです。落語家になって二つ目の真打ちになれば、舞台にもでれるようになるし。まぁ食いっぱぐれることはそんなないです、たぶん。寄席もあるし、よっぽど問題起こさない限りは。落語っていうので慰問やイベントとかで呼ばれるところは必ずあるわけですし。


景浦 ただ、やっぱり2年、3年は我慢しなきゃいけないんですよ。前座の時代があるから。そういう時は、舞台から離れなきゃいけないけれども、そこを我慢すれば、両立できるんじゃないのって思ったりしていて。だからみんな落語家になってみるって考え方はあって。落語がもちろん好きであったらという話ですけど。有名な方々も舞台出たりとかドラマ出たりとかってのは結果しているわけで、全員が全員ではないですが、両立できるとは思うんですよね。


浅海 で、そういうところにいない景浦さんは、やっぱり(自分の落語を)見せたいって思いはあるんですか?

景浦 見せたいとは思ってますよ(笑)。だからちょくちょく機会を、いろいろ探ってはいます。ただ難しいのは、僕はやっぱり落語家じゃないんですよ。だから、おおっぴらにやるのは恥ずかしいっていうか、なんか、恐れ多いってのがあるんです。

浅海 落語家さんじゃないから。


景浦 そう。落語をやってますっていうのが、ホントの意味で言っていいものなのかなっていうのがわかんないんですよ。それは多分(落語を)好きだからだと思うんですけど。

浅海 もっとちゃんとやってる人いるからみたいな。

景浦 はい。


浅海 けど見せたいんですよね(笑)。

景浦 見せたいんですよね(笑)。




(つづきます)


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