インタビュー企画   

【インタビュー】パンチェッタ一宮周平さんが語る「Hana」【作品動画あり】

2018年9月。「パンチェッタ」主宰の一宮周平さんを講師に迎え、ワークショップを行いました。その締めくくりとしまして、2018年8月の「ワ・ラ・カ・ル・ト」で上演された「Hana」について一宮さんに語っていただきました。着想からそれぞれの作品についてなど、日本コメディ協会会長の遠藤隆之介さんをインタビュアーに、お話を伺います。(2018年9月取材)


左:日本コメディ協会会長 遠藤隆之介さん、右:パンチェッタ 一宮周平さん


<目次>


【第1回】着想~「Bright」

【第2回】「Bloom」~「Gift」

【第3回】「Face」~「Bride」

【第4回】「Flower」、そしてワークショップ


<第1回>着想~「Bright」

遠藤 「ワ・ラ・カ・ル・ト」おつかれさまでした。

一宮 おつかれさまでした。


遠藤 今日は「ワ・ラ・カ・ル・ト」の作品の中の「Hana」の作演出ということで、ちょっと作品について、いろいろ質問できたらなと思うんですけど。

一宮 はい。


遠藤 まずこの「Hana」ってタイトルはどうして思いつかれたんですか?

一宮 うーーんと、お花を見るのが好きなんです。


遠藤 そうすると最初はいろんな意味の中の「Flower」の「ハナ」だったわけですね。

一宮 そうですね。でも「Flower」ってタイトルにするつもりなかったのは、まぁ台本上にもいろいろ書きましたけど、例えば競争して先頭を走ることを「ハナを切る」って言ったりとか、いろんな言葉で遊べそうだなって感覚はあったんですよね。それと、お花を見ていて思うことが結構あって。それに花言葉ってのがあったり、あとは贈り物をするのに花をあげた初めての人って、頭おかしいんじゃないかなと思っていて。


遠藤 人類で初めてってことですね。

一宮 だっていらないじゃないですか。もっと有用なものをあげたらいいのにっていう、(もらった側は)どうすんだろうって思ったかもしれないなって思って。それが「まぁ素敵」ってなってもう何千年?何万年?わかんないですけど、化石になるところから浸透してるじゃないですか。


遠藤 そうですね。

一宮 っていう面白さはあるなって思って。いちおうテーマとして選びましたね。


遠藤 今回出演者の5人中4人が女優さんじゃないですか。女優さん主体にするっていうのはどの時点で決められてたんですか?

一宮 うーん、あでも「Hana」ってタイトルを決めたのが先のような気がしますね。


遠藤 で、台本書く中で、女性が多くなってきた感じですか?

一宮 いや、なんか、いっつもパンチェッタでやってるのと、またここ(コメディ協会)でやれるのとは違ったことなんで、せっかくの縁なんで、新たな方々とはやりたいなと思ってて、で、声かけてくうちに女性多いなぁって感じにはなりましたかね。


遠藤 「ハナ」といえば女性っていうイメージが強いですよね。

一宮 イメージ的にはそう取りがちですよね。


ワークショップの1コマ。


遠藤 個別の作品についても1個1個聞いていこうと思ってるんですけど。実は個々の短編にもタイトルがついていて、見た方は、別にタイトルコールがあったわけでもないし、タイトルの垂れ幕があったわけじゃないからわからないわけじゃないですか。

一宮 そうですね。


遠藤 で、1個目の作品の「ねぇ、ないの?」って(役者が)客席にいろいろ入っていく「Bright」ってタイトルなんですけど。

一宮 はい。

遠藤 あれはどんな感じで書かれたんですかね。


一宮 あれは結構タイトルからやりたいなって思ってる題材ではあって、「華がある、ない」って言葉をよく言うじゃないですか、われわれ役者とかって。結構それが大事って言ったりもしますし。

遠藤 言います言います。


一宮 なんて曖昧なんだって思うんですよね。明確な基準があるわけじゃないじゃないですか。「あの人華あるよね」って。でも意外と、何人かが同じこと言ってたりするんですよね。

遠藤 はいはいはい。


一宮 「あー確かにね」みたいな。なんかそこは不思議だなぁと思っていて。でも(華が)ある人って、自分が(華が)あるって思っているのかな、どうなんだろうなって。みんな、なんかどこかでその瞬間を探しているんじゃないかなって。っていう誰しもが思ってるんじゃないかなっていう部分が少し出せたらいいなと思って、その「ハナ」を、実体のない「ハナ」を、探し続けている人たちを、どんどん登場させるってことをやりました。


遠藤 で、客席にもひろげてそれをちょっと問いかけるみたいな感じで。

一宮 そうですね。


遠藤 なるほどなるほど。結構ね、お客さんの中にはいろんな答えを返す人もいれば、びっくりする人もいて面白かったですよね。実際にワークショップに参加された方も、あれなんておっしゃったんでしたっけ?「ハナあるの?」って質問されて。

参加者A ネクタイ。


一同 (笑)。


一宮 「ないでしょ?あるなら言ってみて」「ネクタイ」(笑)。

遠藤 新鮮ですよね。

一宮 しかもネクタイつけてないのにね(笑)。


ワークショップの1コマ。


パンチェッタさんのyoutubeチャンネルで「Hana」が全編公開されています。


(つづきます)


1 2 3 4 次へ