インタビュー企画   

【インタビュー】十川十二さんに伺う「ラジオとコメディ」

2018年10月。日本コメディ協会員の十川十二(とがわとうじ)さんを講師に迎え、「ラジオパーソナリティ向け」のワークショップを行いました。映像製作チーム「ZASH,creative」に所属しながらも、なぜラジオなのか。同じ協会員の浅海タクヤさんをインタビューに迎え、十川さんの思いを伺いました。十川さんのTwitterはこちら(2018年11月取材)


ワークショップ中の十川十二さん


<目次>


【第1回】ラジオのいいところ

【第2回】ラジオと想像力

【第3回】ラジオドラマとお芝居

【第4回】ラジオドラマでの表現方法 その1

【第5回】ラジオドラマでの表現方法 その2


<第2回>ラジオと想像力

十川 例えばですけど、ラジオの中でホラーやっちゃいけないっていう決まりがあったりするんですよ。流れとして。

浅海 詳しく聞きたいです。


十川 あの・・・呼びやすいって言われてるんですよ。

浅海 え?!呼びやすいって、いわゆる(幽霊的な)・・・。

十川 スタジオと、聴いてる側に呼びやすいっていうジンクスがあるんですよ。

浅海 そうなんですね!


十川 それと、基本怖すぎるっていう(笑)。やっぱり想像力をかき立てててしまうので。

浅海 なるほど。


十川 例えばまあ、夜、喉が渇いて冷蔵庫開けたんですよ。冷蔵庫開けて、冷たい飲み物をこう手に取ったら・・・どうもねえ、あの・・・気配を感じるんですよ。僕一人暮らしですからね。で、家の隅っこに目をやると・・・別に誰もいない。で、冷蔵庫のドア、バタン!って閉めると・・・誰もいない。これ勝手に怖がってるんですよ。


浅海 怖く聞こえますね(笑)。

十川 特に何も無い話でも、怖く聞えちゃうんですよ、そもそも。

浅海 確かに(笑)。


ワークショップの1コマ。


十川 特に深夜ラジオではタブー視されていて。けど、ラジオドラマならいいじゃないですか。放送じゃないし。

浅海 はい。

十川 思いっきり怖がらせることが可能っていう。

浅海 なるほど。けどそういう意味では、舞台もあんまりホラーってないですよね。


十川 難しいですもん。

浅海 難しいですよね。


十川 照明考えて、音考えたりとか、で、やっぱり(舞台とお客さんが)近いから舞台装置の粗が見えたりして、粗が目立つと「うーん」ってなっちゃって。だったらもう、あなたが主人公ですって体で、ぶち込んでしまえばもう。

浅海 確かに。


十川 しかも音とかもいきなり「キーン」って来たりして予想出来ないんですよ。そういう意味では恋愛物を作るにしても、予想出来ない良さってのはあって。例えば(ラジオドラマは)顔も想像出来ないじゃないですか。

浅海 はい。


十川 「この子はイケメンだ」ってナレーションが入ったとしても、イケメンの想像はみんな違いますから。気を遣うところでもありながら、遊べるところでもあるんですよ。

浅海 なるほど。


十川 「イケメンだイケメンだ」ってずっと「イケメン大好きだ」って女の子が言ってるはずなのに、最後の方になって友達に「あのブサイクとなんで付き合ってんの?」って言われるオチとかも作ろうと思えば作れるじゃないですか。

浅海 確かに。わかんないですからね。


十川 そこのトリックみたいなのは、まだまだ使われてないところがあるんじゃないかなって個人的には思っています。舞台とかで出来ないこととかもラジオではできることがあるんじゃないかなーと。


ワークショップの1コマ。



(つづきます)


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