インタビュー企画   

【インタビュー】(株)Alave 小濱さんが語る「演劇ごはん」

オーガニックレストランや自然栽培の野菜を扱っているお店など「食」と演劇をコラボレーションする「演劇ごはん」。コメディ協会会長の遠藤隆之介や協会員の佐藤史久なども参加させていただいているこのイベントを主催する(株)Alaveの代表取締役を務める小濱晋さんにお話を伺いました。※「演劇ごはん」は(株)Alaveの登録商標です。


左:遠藤隆之介さん、右:小濱晋さん


<目次>


【第1回】初めての「演劇ごはん」

【第2回】シームレスについて

【第3回】会社を立ち上げる

【第4回】現在と今後の「演劇ごはん」


<第4回>現在と今後の「演劇ごはん」

浅海 結構他社っていうとあれですけど、参入障壁的には高くない感じですか?

小濱 いや、高いんじゃないですかね。演劇で「食」にここまで携わっているものってないし、ここまでシームレスを考えてる人たちもあんまりいないって思うので、ここを確立していけばかなり参入障壁になるんじゃないかって。似たようなことはできると思いますよ、レストランで演劇はできると思いますし。あとミュージカルとか。


遠藤 音楽と食はね、親和性が高いんですよね。飲食店で曲流したり、シンガーさんもたくさんいますし。

浅海 ディズニーとかもそうですね。ショーレストランは人気ですからね。


遠藤 コメディにはこだわりますか?

小濱 そうですね。まぁ僕がコメディ好きだからっていうのはありますけど、以前ダークなやつを前の団体でやったことがあって。すごい近くでダークなことされると、引くんですよねお客さん。

遠藤 確かに、(自分も観劇して)若干帰り道に嫌な思いして帰った記憶があります。


小濱 単純に演劇を見る、芸術を見るっていう意味では、多分そういう楽しみ方もあるんでしょうけど、たぶんリアルな空間ですぐそばでやられると、僕は不快だと思うし、しかも食べるのにムカムカしちゃう。

遠藤 確かに。



浅海 「演劇ごはん」って比較的毎回同じ役者さんが出てくれてる印象があるんですけど、それっていいことだなって思います。

小濱 どうしても誰でも出すってわけにはいかなくて。自分も自分でこだわりが強いので。


遠藤 でも確かに小濱さんが選ぶ俳優さんの中にはシームレスが得意な俳優さんが多いんですよ。

浅海 選定は難しそうですね。

小濱 そうですね。役者さんも「演劇ごはん」気に入ってくれないといけない、ってなってくると絞られちゃってくる部分もあって。


遠藤 能力ラインは妥協したくないわけですよね、小濱さん的には。

小濱 そのあたりはどうなんだろうって思っています。それに(出演者さんが)役者に限る必要はないと思っていて、たぶん僕が好きな役者って、あんまり役者っぽくない人が多いは多いんですよ。だから役者に限る必要はないなと思っていて、コミュニケーションが取れる人、であればできるんじゃないかと。

遠藤 変に演劇の色が付いてない方がみたいな。


小濱 最近SHOWROOMを見てるんですよ。なんか見ていて、やっぱり面白いルームと面白くないルームってのがあって、面白いルームの人って、コミュニケーションがやっぱうまいんですよ。(見ている人は)直接いないじゃないですか、あくまで字面だけで。でもちゃんとそのコメントを取り上げて、自分が感じたことを返して。で、それが作られてるものだと面白くなくて、返しもあざとくなくて、しかもそれを楽しんでるような人だと、見ていて楽しいし「あれ、芝居上手いんじゃね?」って思うんだけど、だいたい女優さんはいないんですよ。歌手の方やモデルさん、アイドルの方ばっかりで、あんまり女優さんはいなくて。


遠藤 ディズニーのキャストさんとかも、しっかりと説明している中でちょっと素っぽくなったりするところとかが好きで、そういうのいいなって思うんですよね。ああいう、人を安心させるというか、コミュニケーションしたくなるような雰囲気とか、そういうスキルは必要だなって思いますよね。


小濱 だからSHOWROOMで「演劇ごはん」のオーディションとかやったらどうなるのかなって思うんですよね(笑)。

浅海 面白そうですね。


演劇ごはんの公演では演出の遠藤さんが実際に配膳のお手伝いをすることも


遠藤 今後のビジョンについてはどうですか?

小濱 まずはお金をどう稼ぐか、じゃないですか。お金がなかったら潰れますからね(笑)。


遠藤 僕は今後は農家さんが泣いて喜ぶ的な話とかもちょっといいのかなって思ったんですけど。

小濱 そうですね。うちらが誰に対してやっているのか、っていうのを突き詰めた時に、「農家さん」だったり「生産者の方」だったりっていうところはあります。でもお店とかでも素材か製法にこだわりがあれば、いいんじゃないかなって思っていて。ちなみに(2月に公演をやる)東天紅さんでも化学調味料使ってないんですよ。ラードも使わないっていう。なので旨味を出すのが大変っていうか、苦労している。


遠藤 東天紅さんのそういうところを「演劇ごはん」を通じて発信するってことはすごい大事ですよね。いい仕組みとかいい素材とか使っている飲食店が、それをアナウンスする術がないみたいな時とかに使ってもらえたら。

小濱 そうですね。あとはそこをどうやりくりして、役者さんの稽古や本番に対する対価を生み出してまでやっていけるか、やりたいと思ってもらえるかっていうところですかね。だからそれを考えると、飲食店だけでいいのか、地方に範囲を広げるのかっていう風に考えていく必要があるなと。


浅海 3年後あたりにどうなっていたいですか。2022年くらいですね。

小濱 うーん・・・海外展開じゃないですかね。2020年に国内でバズって、21年は全国各地でやって、で、22年でそれが外に行くって感じですかね。アメリカとかイギリスとかでもやりたいです。


浅海 いいですね。夢が広がります。

遠藤 それではこのあたりでおしまいにしたいと思います。ありがとうございました。

小濱 ありがとうございました。



「演劇ごはん」のHPはこちら。



(おわり)


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